梅雨を楽しく、快適に

入梅とは

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日本は古来、月の運行による「陰暦」で生活してきました。しかし、「陰暦」は太陽の運行との差が生じ、農耕を糧としてきた人々には不便でした。そのため、農作業の大切な目安となる二十四節気が生まれたのです。しかし、これも中国の風習を取り入れたため、日本の気候や農作業のスケジュールとは差がありました。それを埋めるのが雑節。入梅は、その雑節のひとつです。
入梅は太陽が黄経80度を通過する6月11日頃で、梅雨の入りを指します。実際の梅雨入りは、年によってまちまちですし、沖縄では5月8日頃、関東甲信地方では6月8日頃と場所によっても差があります。そのようなことから、6月は長雨の季節と呼ばれています。

長雨は恵みの雨

梅雨は日本の雨季ともいえ、雨が降り続く時期です。日本では湿度が高いので、過ごしやすい気候とはいえません。しかし、農地では田植え前後にあたり、稲にとっては恵みの雨となります。この時期に多くの雨が降り、山や田や畑を潤すことで植物は生長し、暑い夏の日照りに備え、秋の実りへと繋がるのです。またこの長い雨によって、カマキリなど害虫を食べる虫も生まれ、蛍も姿を現します。梅の実も丸く実り始めます。

梅のしたく

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梅雨のおかげで丸々と太ってきた梅を、梅酒や梅干しにしてみませんか。梅の収穫は6月中旬頃から始まります。青い実は梅酒に、よく熟した黄色い実は梅干しにします。
梅酒は、青梅、氷砂糖、ホワイトリカーを用意します。まず、梅をよく水洗いし、水気を拭き取ります。竹ぐしでヘタを取り除いたら、殺菌した保存容器に入れ、氷砂糖を入れます。その上にホワイトリカーを静かに入れて、密封。冷暗所で3か月以上寝かせれば、梅酒ができます。
梅干しは完熟梅、塩を用意します。梅酒用の梅と同じようによく洗い、竹ぐしでヘタを取り除いたら殺菌した保存容器に梅と塩を交互に入れていきます。この時、塩を1/3ほど残しておき、上に多くのせるようにします。重石をいちばん上にのせます。2~3日すると梅酢があがってきます。梅雨が明けたら、ひとつひとつザルにあけ、風通しのいいところで天日干しをすれば、梅干しの完成です。

湿気を飛ばして過ごしやすく

梅雨の季節でいちばん気になるのが湿気です。家全体のジメジメはエアコンのドライで解消します。湿気が溜まりやすい流し台の下、押し入れ、納戸、クローゼットなどは、梅雨の晴れ間の日に扉を開け放ち、1時間ほど扇風機を当てれば、湿気が飛びます。寝具もすぐにたたんだり、ベッドメイキングしたりせず、30分ほど布団を広げて風を当てましょう。お風呂は浴槽に湯を張ったままならふたをして、周囲の湿気を拭き取り、換気します。洗面所などもこまめに水気を拭き取れば、カビが生える心配はありません。
小さな工夫で、梅雨の時期も快適に楽しく過ごしてみませんか。

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